我がみづきがこのたび目出度く、小谷小学校の卒業者名簿に名を連ね、6学年の役員として謝辞を述べさせていただきましたのでアゲます。
※長々とすみませんでした→関係諸氏。例によって、添削すればするほど長文化する魔法から抜けさせぬままorz......
思い返しますと平成二十三年四月五日。新しくなった小谷保育園の第一期卒園生となった二十二名に、一名の転入児童を迎えての二十三名でスタートしたこの学年でしたが、気付けばこれまでに五名の同級生が転出し、本日、十八名での卒業式を迎えました。
数少ない仲間が減ってしまった事はとても残念でしたが、しかし、そんななかでも子供たちはよく学び、よく遊び、何事にも力を合わせて協力しながら、色々なことを乗り越えてここまで辿り着いたのだと思います。
その間、私たち保護者には考えもつかないような問題の芽が頭を出した掛けた事もあったかと思います。
その芽を丁寧に摘み取り、伸びゆく個性と才能を高めて頂き、今日のこの日を迎えられたのだと、私たちは強く感じています。
多くの個性や、自分と異なる考えを知る事で、それが地域であり、社会であり、そして世界である事を知る。成長に伴う知識の広がりを持たせていくためには、少人数の学級ではさぞ大変だっただろうと思います。
しかし、学校の内外を問わず、多彩な体験や学習の機会を与えて下さった松本村長をはじめ小谷村、村教育委員会、そして直接子供たちに指導くださった高田校長先生をはじめとする先生方、職員の皆様には、学習はもとより、
「社会の中の個」
「集団の中での協調」
という大切な事を学ばせて戴きました事に、心から感謝申し上げます。
小谷小学校の特色である、村の文化に触れる様々な活動では、子供たちのためにお骨折りを頂き、多くの知識を御教授下さいました地域の皆様。
また、子供たちを見守り育ててくださった皆様にも、合わせて厚く御礼申し上げます。
少ないながらも仲間たちと心を合わせて、歌い、奏でた音楽会。
時には競い、そして支え合いながら共に頑張った運動会。
水泳記録会でも、マラソン大会でも。
子供たちは先生方に支えて頂きながら、私たち保護者の前で自分の持てる力を精一杯に出し切り、個々の目標を成し遂げ、見せてくれた最高の笑顔は、何にも代えられない私たちの宝物です。
重ねて、感謝申し上げます。
小山先生。
実は、この学年が五年生になって最初の学級PTAにおいて、四年生に引き続き担任して下さった高山先生に、
「ぜひ六学年でも担任して頂きたいです」
と私から申し上げた事があります。
小学生も高学年となると、思春期を迎えて精神的にも不安定な部分が出てきます。
小谷小学校が開校して以来、私がPTAとして関わりを持たせて頂いた中でも、児童との信頼関係が巧く築けずに学級運営が非常に厳しい状況となり、先生も保護者も大いに疲弊した事例を幾度か見聞きしてきました。
六年生の時に担任が変わって、学級内が不安定になっている場合が多かったのです。
昨年度末、その高山先生が教頭先生として松代小学校へご栄転され、嬉しさもありましたが、正直それを凌ぐ残念な思いを抱えはしました。
そんな折、子供たちから先生が転任されなかったと聞きましたので、
「もしかしたら」
と望みを繋ぎ、四月の始業式を終えて帰ってきた娘から
「小山先生が担任になったよ」
と聞いた時、思わず妻と顔を見合わせガッツポーズが出ました。
よく、
「子供と同じ目線で」
と、子供たちに近い関係での指導などをいう事があります。
しかしその「同じ目線」の関係を超越し、先生はいつでも子供たちの中に、子供たちと同じ気持ちで、何事にも取り組んで下さいました。
それは、いつも子供たちの習字の脇に。いつも子供たちの川柳の横に。そして、いつも子供たちの絵画と共にあり。
今年度の総決算となる学習発表では、子供たちと同じステージで、同じように緊張感を分かちながら、失敗しても諦めないその姿で、発表もして下さいました。
そんな、自分たちと同じ気持ちで取り組み指導して下さる先生に、子供たちは瞬く間に全幅の信頼を置くまで、時間は掛かりませんでした。
「やだなぁ、けん玉やらなきゃいけないじゃん」
と嫌がっていた娘も、いつしか夢中でけん玉に興ずるようになり、我が家では暇さえあれば妹たちを巻き込んでのけん玉練習の日々。
どの家も状況は変わらず、一生懸命取り組む子供に引き込まれるかたちで、保護者の多くもけん玉ファンとなった様です。
結局最後まで遠巻きに見ていた私も、先日学校で体験して以来、娘のけん玉を借りての練習を重ね、ハネケンや地球回しなどが低確率ながら成功出来る様になり、日々の練習も日課となりました。
子供たちとの絆によって出来た、「チーム小山」。
体験したその総てが、掛け替えのない財産として、今日卒業する子供たちの心の支えとなり、これから迎えるティーンエイジの時代を、この子たちが全力で駆け抜ける原動力となる事と信じています。
諦めず、粘り強く、そして最後まで精一杯。
長い人生の中で、おそらくは一番大切なものを根付かせて下さった事に、卒業生の保護者一同、心より感謝しています。
先生方、そして小山先生、ありがとうございました。
平成二十九年三月十六日
小谷小学校 平成二十八年度
卒業生保護者一同
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