#1284 頂に輝くその光を今、掴み取れ！

そう。こうなる事は、あの日からずっとわかってたんだ。

この間アップしたエントリーで、こう書いた。

そうだよ。この大会の組み合わせが決まった、あの時から。

渾身のピッチングを続ける酒井がそれを望むように、

この決勝カードは偶然ではなくて、

必然なんだ。

今まで叶わなかった思い。
流した涙。
そしてなにより、
願っても夢でしかなかった、あの輝き。

君たちは今、その輝きをまさに手に入れられようかという、頂の間近まで詰め寄る事が出来たんだ。

30年を超える長い時を経て、
その思いが今、カタチになろうとしている。

その瞬間が近づいているんだ。


長商野球部でその高みを目指すと決め、
我武者羅にその輝きを手に入れるためだけに頑張って来た君たち。

苦しい時も、
嬉しい時も、
思いを重ね合える選手たちが、
同じ汗を流し、
同じ涙を流して追い求めて来たその瞬間に、

手の届くところまで、やってきているんだ。


だけど、これだけは忘れないでほしい。

頂を目指して上り詰めるその道よりも、
その頂から今まで登った道のりを下るほうが、
もっと危険を伴い、
もっと難しいという事を。

だからこそ君たちは、
今一度、この最後の上り坂を前に、
深く深呼吸して備え、
確実にひとつひとつ、

ゆっくりと歩んでいこう。

100人が、100人の思いを背負う必要はないんだよ。

100人が、100人の思いに背を押されながら、

この最後の急こう配を踏ん張って、
粘り強く、
確実に、
今まで身につけてきた総てを出し切って、
あの頂の輝きを掴み取るんだ。

100の思いを　ひとつに
重ねた時よ、今光れ。