2018年7月3日
#1733 向かうべき敵は己のなかにある。
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20:18
いよいよ今週末は100回大会となる全国高校野球選手権大会の長野大会が開幕。
思い返せば6年前。3年となった春に入学し、野球部員となった廣と下宿の6畳一間で共同生活を始めた裕貴は、廣に支えられながらラストサマーへと全力で取り組んでいた。
練習試合でも公式戦でも、良い時もあればそうでない時もありながらも、それでも決してあきらめる事なく日々取り組んだ裕貴が背番号をもらう事が出来たのかが気になり、おっかなびっくり廣に尋ねたあの日。
「9番をもらったよ」
LINEでの返信に心から喜びながら、でもその裏で背番号をもらえず最後の夏を終える事になった裕貴の友たちの心中を思い、仕事で移動する車の中でハンドルを握りながら、声を出して泣いた。
もちろんそんな権限もあるわけはないが、出来るのなら共に励んだ仲間たち全員が背番号をつけ、それまで取り組んできた「野球」への集大成として臨んでほしいと願った。
決勝戦で夢破れた彼らの思いを引き継いで、廣たちの世代も終えた。
この夏はいよいよ廣たちのラストイヤーを支えてくれた仲間たちの最後の夏。組み合わせも決まり、あとは全力を出し切るのみ。
それぞれの思いやそれぞれの願いを抱え、挑むその初戦を応援するため、諏訪湖スタジアムに向かいます。
心から、健闘を祈っています。
君たちがこれまで重ねてきた日々の自分を信じ、そして仲間を信じ、支えてくれたすべてにたいして感謝の気持ちを出し切り、己の中の敵を克服してあのすばらしい校歌をどこよりも数多くスタジアムに響かせてください。
心から応援し、そして期待しています。
頑張れ、長商球児。
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