長かったようで短かった。後は信越本選を残すのみ。やるしかネェだけですが、それでもその本選までの残り2週の練習は楽しく!厳しく!元気よく!! やり遂げてほしいものです。
この春の本選、そして夏の大会を終えるとリトルを卒団する中一の選手たち。彼らの歳で、一日一日の大切さ、重さ、儚さを思い努力し続けることはとても難しいことですが、しかし全国で戦う選手たちは当然のようにそれを思って努力しています。
一人の努力ではなく、チーム全員の努力が重なり合わなければ、全国への切符はおろか、信越大会で上田リーグに打ち勝つことはできないでしょう。
昨日の最終日。私は岡山さんの画策にまんまとはまり(まだ言ってる;笑)、審判席
8位通過は3年前、今の高1たちがリトル最終学年で通過した順位だったと思います。
裕貴たちはまだマイナーの年。春季大会期間中のある日、試合から帰ってまた練習を始めたリトルの選手たちは、お隣白馬リーグに敗戦してきました。
冬場の間ボールに触れることの出来ない白馬リーグの選手たちにとって、春季大会はまさにその年初めてグラウンドでボールを投げ、打ち、走る機会でもあるようで、ボール慣れするまでの間に春季予選が終わってしまうような状況の中、連戦連敗が続くわけですが、この年はその白馬リーグに大町リーグが負けました。
そんな厳しい状況の中で終えた春季大会は8位。当時もしかしたら、落胆の中でこの結果を受け止めた関係者の方もおられたのかもしれません。
始まった信越本選では、初戦新潟南リーグにリードを許し、終盤さらに勝ち越しの得点を与えながらも最終回土壇場で同点に追いつき延長戦。7回表に状況はよくわかりませんが相手に3得点を与えながらもその裏またしても同点に。結果その粘りを活かして9回裏サヨナラとなる1得点を得、7-6で1回戦を突破しました。
さらに同日行われた松本南との2回戦、序盤からのビハインドゲームとなった終盤5回に2得点するも残念ながら敗戦となり、彼らの世界への挑戦は終わっています。松本南はそのまま勝ち進み、優勝して全国へ。
また練習の日々の中で、選手達は絆を深めたことでしょう。最後の夏季大会では皆さんご存知のとおり、準決勝では相手チームベンチの不備により、ルールで勝利した部分もありますが、4勝して決勝へ。
決勝は松本北リーグを相手に、初回の5点が最後まで響き、攻撃のリズムがかみ合わず残念ながら1-7で敗戦。しかし、このチームが最後の夏季大会で戦った5試合、この短い大会期間を一番長く共有することが許される2チームのうちの1つだったことは、今、高校へと進んだ彼らにとってとてもよい経験になっていることだと思います。
前にも書きました。マイナー夏季合宿で練習後の薬師の湯に行ったとき、同行した私が見た「チーム」。涙を流して「もう辞めたい」という勝吉に、「みんなで頑張っていこうぜ」と声をかける、そんなやさしさにあふれるチームだったからこそ、この最後の舞台で最後まで戦うことを、最後まで楽しむことを、野球の神様が与えてくださったのではなかったのか。
今年のチームを私から見ると、確かにスタープレーヤーはいませんが、小振りながらもそれぞれがそれなりに力をつけてきていて、打てはしないが守れるチームです。
中1はマイナー卒団時は凪、紘希、竜馬、萌、一心の5人しかいませんでした。裕貴たちの学年がリトル昇格時7人、隼也が入って8人で、
「ちょっと少なすぎるかなぁ」と思っていたところに雄作と将吾が合流。昨秋には俊亮とテルがさらに加わり、この学年でチームが組めるだけの人数がそろいました。
今年のチームの良いところは、学年を超えてとても仲がよいところだと思いますが、しかしそれは逆に言えば上下関係なくメリハリをとりにくい、しまりのないチームでもあるのかもしれません。スイッチを入れられるキーマン不在のチームはまさに両刃の剣。あのときの8位チームが得た強さを持てるか持てないか。
選手達それぞれが、いかに自覚を持てるかによってその結果は大きく変わってくるでしょう。それが出来れば、きっと大きく成長する彼らを目の当たりに見ることができるかもしれません。そして、皆がそれを望む以上に、指導者の方々もそれを目標にがんばっています。
さぁ。賽は投げられました。あとはそれぞれの選手達が、自分の中の「甘え」と言う敵に対して、どれだけ真摯に向き合うことが出来るかに掛かっています。
意識改革を図ることはとても難しいことですが、自分(私)なりに、あと残り2週末をこの選手達と共に過ごしていきたいと思っています。もちろん、何をどうすればよいのかなんて解りませんから、邪魔しないようにそれなりにですけど。
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